弓なりの影に隠れて
ささやかな夕雨の涙
とぼとぼと歩む星がひとつ
白樺の朝露と
ともしびの彼方に
しみこんだ面影が
晴れやかな頬にふれる
鏡台の照らすものはなにか
栞のように
とどめている
ゆるやかなモードと
古ぼけた生が
ひっそりとかがやく
ひとりの心を拓く詩群
弓なりの影に隠れて
ささやかな夕雨の涙
とぼとぼと歩む星がひとつ
白樺の朝露と
ともしびの彼方に
しみこんだ面影が
晴れやかな頬にふれる
鏡台の照らすものはなにか
栞のように
とどめている
ゆるやかなモードと
古ぼけた生が
ひっそりとかがやく