『比喩』

おしゃべりを続けていて

まだ続けて

それから顔をみる

 

稜線をゆく人の表情

さわやかな陰翳

星屑のような髪の流れ

 

宙に浮いた波が

しろく淡く駆けてゆく

怖れるものもなく

頼るものもなしに

 

時のなかに置き放たれたものを

拾い集めるおしゃべり

 

あなたと

わたしと

風が聴いている