『初恋』

ゆすられて

ゆすられて

底へやわらかに沈んでいく

 

さきで育まれた

しずかな花

止め色のなかに押し出された

ひと筋の香り

 

誇らしげな髪のおと

風に運ばれて届く

あなたの心地と一緒に

届く

 

通りの蔭に

ひとり強く