旅立つときがきた
離れることはできないのだ
未知でも既知でもない
後ろ髪の歯がゆさと
それと思うこころの果て
しわがれ声のあなた
溌溂としたわたし
忘れることはない
いずれでもない
背中に残したものは
灰色
通り越している
誰もとどまることはない
豊かさとはそれなのだ
いつも全部隠れている
片脚ずつ踏み込みながら
味わう
耳を澄ませるのだ
はらむものを見極めるほどに
それがこぼれ落ちるほどに
大切に
やおら
ひとりの心を拓く詩群
旅立つときがきた
離れることはできないのだ
未知でも既知でもない
後ろ髪の歯がゆさと
それと思うこころの果て
しわがれ声のあなた
溌溂としたわたし
忘れることはない
いずれでもない
背中に残したものは
灰色
通り越している
誰もとどまることはない
豊かさとはそれなのだ
いつも全部隠れている
片脚ずつ踏み込みながら
味わう
耳を澄ませるのだ
はらむものを見極めるほどに
それがこぼれ落ちるほどに
大切に
やおら