『深度』

傍らに置いておき
ちりぢりになったままでも
烈火のような

雪も溶かせ
給仕ではないのだ
信頼という問題ではない

脚もつかえば
手もつかおう
未知も払え
過去も薙げ

暦と時間とこころ
遙かな混合の貴さ
そして重さ
きみがよく知っているそのもの

どこまで見通すことができる
影にまどわされずに
ただきみひとりで

きみのなかに集約されている
誰か
ただそこにいる誰か

歩め歩め
果てなく行け
そこにいる
きみを待つでもなしに
争うでもなしに
ずっと以前からのように
きみの内と外で
はげしく輝いている

深くしずみ溶け
ゆらめいて進むのだ
その道を
ただきみが